タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

厳粛と滑稽と大豆田とわ子と

面白いドラマが始まったなぁと、火曜の夜が楽しみになった。

『大豆田とわ子と三人の元夫』

3回結婚して3回離婚した。でも私は幸せを諦めない

3回も結婚と離婚を繰り返した経歴を持つ、とわ子(松たか子)さんは、さぞや奔放な女性なのだろうと想像したが、そうではないらしい。

こんな庶民的な食べ物は失礼だろうという、社員の勝手な思い込みの為に、「そのカレーパン私に頂戴」と言えず、余ったパンを貰う事も出来ないような、生真面目で純情な社長なのだ。

口内炎とか、外れた網戸とか、お風呂の故障とか、日常の諸々の小さな不具合に振り回されながら、とわ子さんは、大切な人の死や会社の重責といった現実をけなげに受け止めている。

これ以上話すと叱られそうなのでやめておくが、ギュッと色んな要素が盛り込まれて、目が離せなかった。そして生真面目な性格が引き起こす滑稽な場面に、大いに笑った。

重い出来事の周りには、時に滑稽で笑いを誘うような、些細な日常が存在する。

このドラマは、それが程よいスパイスの如く話の流れに効果を与えている。

その上、映画のように美しく繊細な映像にうっとりさせられた。

個人的には百点満点以上の評価。

 

見終わってから「初回からこんなに面白くて、これを最後まで保たせるのって大変じゃない?だんだん話がしぼんでいくのは嫌だな」と思った。

しかし、脚本が坂元裕二氏と知って、それは杞憂にすぎなかったと胸を撫で下ろす。彼の手になる『カルテット』は何度も観て、その度に新たな発見があり、感動を覚えたドラマだ。

そうか、そう言えば最初の夫役の松田龍平は、『カルテット』でも松たか子の共演者だったと思い当たる。淡々とした演技が素敵だった。

さて今夜はその第2話。

いよいよ別れた理由が語られるらしい。

興味津々で待ちかねている。

 

自慢じゃないが、厳粛な場面での失敗が私には数え切れないほどある。

未だに忘れられないのは、父の法事での出来事。集まっていた人に一礼すべきところを、数珠を持った方の手でつい拝んでしまった。

完全な形になる前に止めたので誰も気付いていないと思ったが、しっかり者の妹と我が息子にジロリと睨まれ、後で「間違えてたよね!」と二人に言われた。

ああ恥ずかしい。