タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

母と蜜柑と巨大フルーツの木

ミカンとお別れかと思うと、寂しくなる。

洗う必要ナシ、包丁要らず、ビタミンCが豊富。温州ミカンの100%は国内産で、日本人には一番身近な果物だろう。こんな優等生は他に無いゾ、としみじみ思う。

炬燵に入り、家族でミカンを食べながらトランプに興じた子供時代の思い出がある。それを作文に書いたら、文集に掲載されて、両親が大層喜んだ。

オレンジ色がテーブルにあるだけで、気持ちも明るくなる。

この冬はハズレが無かった。はしりの頃から今まで、酸っぱいミカンには全く出会わなかった。農業の技術が向上し、センサーで糖度を測定しているお陰だろうか。


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先月、母の入居している施設の介護士さんから『サービス担当者会議』に関する電話があった。現在の状態を知り、介護に対する希望を今後に活かすのが会議の目的。本来は家族もその会議に参加するのだが、コロナの影響で今回は施設の担当者のみで行うという連絡だった。

その時に母の様子を教えて頂いたら、積極的にレクに参加して、元気に過ごしているようで、安心した。

施設からはおやつは出さない方針で、それぞれの家族が持って行くようになっている。私のように遠隔地に住んでいる場合はそれは無理なので、介護料金とは別枠の預り金で買って頂くようにお願いしてある。

毎月送られてくるレシートを見ると、母がおやつに何を食べているのかが分かる。羊羹やプリン、柔らかめのおかきやバナナなどが多いようだ。

「お母さんがお好みのものがあれば、召し上がって頂きます。何かありますか?」と介護士さんに言われたので、即座に「では、ミカンをお願いします」と答えた。

母はまだ認知症になる前に、「私がボケて言葉が喋れなくなっても、毎日ミカンを食べさせてね」と言っていた。それ程ミカンが好きだった。

レシートの品目には、『ミカン』の文字が無かった。尋ねると、食後のデザートとして出される事が度々あるらしい。でもあのミカン好きの母には足りないかも知れないな、と思ってお願いした。言葉が喋れない程ではないけれど、何を食べたいのか聞かれても咄嗟に欲しいものが言えない可能性がある。

それから何日か後に、「ミカンを買って召し上がって頂きました。お母さんはおいしいとおっしゃって喜んでおられましたよ」と電話があった。

よかった。

そんな季節ももうじき終わりになる。来冬もまたおやつにミカンをお願いしよう。

 

息子一家が最近滞在した横浜みなとみらいの画像に、巨大な果物の木のオブジェが写っていた。前でポーズをとっているのは、4歳の孫。空の色と相まって、シュールな世界に迷い込んだような不思議な雰囲気を醸し出している。

 

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作品は韓国のアーティストによるものらしい。この中にミカンは…、と探したけれど見当たらなかった。

やっぱりミカンは日本のものなのかな?

 

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前回の記事で、原発事故に関連して電力会社の事などを掲載したら、予想以上に多くの方々に賛同して頂きました。

私の言葉に真剣に耳を傾けて問題と向き合って頂き、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。