タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

マスクを忘れただけなのに

何故か視線が痛かった。

近所の人に挨拶をした時も、道を歩いている時も、郵便局へ行って受付の人と話している時も、椅子に座って順番待ちをしている時も、チクリと刺さるものを感じていた。

何?この違和感。私、何か変ですか?…モヤモヤしながら順番を待っていた。

でも、暫くしてハッと気付いた。

 

マスクしてない~~っ!!!

 

慌ててマスク代わりにマフラーをぐるぐる巻きにして凌いだ。息は苦しく、心臓がドキドキ、頭はかっか。待ち時間の長かった事と言ったら…。

その時に限って、マスクの入っているいつものバッグではなく、100均で買ったレジ袋に財布をポンと入れて出掛けていた。近所なので油断していた。

 

窓口で名前を呼ばれて用事を済ませる。

絶対変なオバサンだと思われただろうなぁ。マフラーぐるぐる巻きで、髪の毛は逆立ってるし、下を向いたままボソボソ喋るし。嫌だ嫌だ。

その場に居るのが恥ずかしくて、小走りに郵便局を出る。

あ~、失敗。恥かいた~。いや~な汗をかいていた。

   

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                                                   山茶花 by Ryusen

実は、本籍地の鳥取から戸籍謄本を取り寄せる必要があり、申請書と一緒に手数料として同封する《郵便小為替》というものを買わなければいけなかったのだ。

戸籍謄本がどんなものか見た事がない上に、郵便小為替って何?今までそんな物がこの世にあるなんて知らなかった私って一体…。

そんな焦りも手伝って、マスクの事をすっかり忘れていた。

しかも、《郵便小為替》は、切手を売っている窓口で気軽に買えるものとばかり思っていたら、全然違った。貯金を扱う方の窓口で(ここに為替と表示があった)、名前・電話番号と市役所への手数料分の金額450円を用紙に書き込み提出。

手数料100円。

為替を受け取るまでにこんな段階を踏むとは、知らなかった。世事に疎いにもほどがあるわ。当分こんな経験は無いかも知れないけれど、少し大人になった気がして(年齢は大人すぎる位大人です)家に帰った。

「へーえ、これが為替というものか」と、手に取って裏表しみじみ眺める。

紙質もサイズも、小切手みたいな感じ。窓口の人が現金封筒と一緒に渡してくれたのは、少額でも、これは現金同様大事なものですよ、という意味なんだろう。

その時、電話のベルが鳴った。

「きさらぎさんですか。こちら、先ほどおいで頂いた郵便局の○○と申します。申し訳ありません、お釣りをお渡し出来なかったので、もう一度おいで頂けないでしょうか」

え~っ。そういえば、手数料込みで550円で1,050円を渡したのに、お釣りの500円を受け取っていなかった!

お釣りを忘れて立ち去る私に郵便局の○○さんは声を掛けたが、私は振り向きもせずに走り去ったのだった。そりゃそうだわな、だってマスクしてなかったんだもん。

買ったのが名前と電話番号が必要な為替で良かった。これがもしも切手だったら、お釣りを忘れたままだったかも知れない。

誰にも「マスクしてませよ」と言われなかったのは、注意したら私が暴れると思われたから?ああ、でも、もし私も逆の立場だったら言えないよね。

今度はしっかりマスクをして、お釣りを受け取りに行った。

そうそう、窓口の人に『お詫び』にタオルハンカチを頂いたのは、ちょっと嬉しかった。

 

これを教訓に、玄関に『マスク忘れずに!!』と書いたカードを貼っておいた。


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もう絶対忘れないぞっ。

※龍仙さんにお花の色紙を沢山頂いた。好きに使っていいそうなので、早速遠慮なく使わせて貰った。