タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

立秋を過ぎたけれど…

 

 

           草笛を背高き子より吹きはじむ

                          (父の句集より)


f:id:kisaragikyo:20200811143528j:image

 

夏の季語《草笛》が生きる立秋までにアップしようと思っていたのに、間に合わなかった。でもまだ夏の暑さは続いているので、敢えて掲載を決めた。…とは言い訳(笑)。

風に吹かれてざわざわと草が鳴り、子供達は山道を歩く。やがて年上の子が草笛を吹き始めると、後ろを歩いていた小さい子も、それを真似て吹き始める。

そんな牧歌的な光景がうかんで来る。

私が住んでいた町の子供達は、夏休みになると誘いあって山道を歩いた。大きい子は小さい子の手を引き、危ない場所では庇ってやる。誰が決めたわけでもなく、何となくそんなルールが出来ていた。

山のてっぺんに池があり、その畔には駄菓子屋の出店があった。私達はよくそこでラムネを飲んだり、冷たい池に足を浸けて遊んだ。

笹舟を浮かべたり、メダカを捕まえたり…。おもちゃは無かったけれど、欲しいものは全部そこにあった。

私が小学生の頃は、夏でも30度を越える日は少なかったと記憶している。夕立のあとは地面が冷えて風が吹き渡った。

夏休みの終わりになると、ラジオ体操の行き帰りには、スカートから出た足が寒かった。

あれは夢だったのかと思うほどに、近年は耐えられない暑さだ。