タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

離れる

高く低く

早く遅く

強く弱く

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青い列車は

わたしを乗せて

風景を貫く

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遠のく時間が  わたしを見送り

過ぎ行く街並みが 心の余白を埋める

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置き去りにした物への後悔や

行く先への濁った屈託が

混ざり合い

揺らめきながら

ゆっくりと沈殿していく

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その澄んだ静寂の中で

わたしは目を閉じる

瞼の裏に広がったのは

不安

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この闇を抜け

やがて現れる終着点で

わたしは振り返るのだろう

測るには遠すぎるあの世界に

本当に帰れるのかと

そしてあの世界はまだあるのかと

 

*   *   *   *   *

この詩は去年の末に作ったのですが、読み返してみると、まさに今の状況や心境にぴったりで、掲載を決めました。

今まで車中で撮ったものを探して貼り付けましたので、画像の季節は様々です。

書いた時は、京都から鳥取への通い介護の移動中の列車の中でした。帰省する時はいつもそうですが、京都に思いを残しながら、行く先でちゃんと役目を果たせるのかといった気持ちが過って、とても不安でした。

世界中をのみ込む不幸はまだ終わりません。

世界は確実に変わりつつあり、今まで見てきた景色や人の心もきっと、以前と同じではないのでしょう。

でも、やがて終わりは来ます。

冷静さを失わず、頭を低くして、この災禍を乗り越えましょう。自分を見失わないで。