タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

温泉少女復活

鳥取駅へ向かう地下通路、麒麟獅子のポスターの前で足が止まる。

以前にもご紹介したが、鳥取ではお獅子は麒麟が一般的。

神社の祭礼では、右のような赤い装束の猩々に先導され、優雅な雅楽の音色に合わせて、麒麟が町や村を練り歩く。

そう言えば、昨夜『麒麟がくる』を見逃した。

実はその時間、私は温泉に浸かっていたのだった。

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鳥取市内には温泉が数多くある。

私が子供の頃、普通のお風呂屋さん形式の温泉が沢山あった。料金もお風呂屋さんと同じで気軽に入れるので、家風呂があっても、温泉に行く人が多かった。

 

私が中学生だった頃。

日曜の朝は、10時過ぎまで眠っている家族を起こさぬようそっと家を抜け出し、お気に入りの温泉に通っていた。

まあ、言わば健全なるプチ家出。

歩いて10分程の場所にあるその温泉は、壁が全面ガラス張りの水槽になっていて、大きな錦鯉が悠々と泳いでいた。

 

湯船に浸かって鯉を眺めたり、よく手入れされた中庭を眺めていると、浮き世の憂さは何処かへ消えていった。

たかが中学生やそこらでどんな憂さがあったのかは忘れてしまったが、高校受験や友達、家族との軋轢だろうか。

 

そう言えば、最近温泉に入っていない。これは是非とも行かなくては。

介護で疲れた今こそ、入るべきなんじゃないの?溜まった疲れを癒してから京都に帰るのも悪くないよ。

…なんて言い訳しながら、ネットで鳥取駅近くの温泉のあるビジネスホテルを、京都へ帰る前日の日付で予約した。

ホテルからバスターミナルまで徒歩で数分。これなら、翌朝余裕で京都行きの高速バスに乗れる。

 

あっ、これ、私じゃないですから。
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浴場には入れ違いに一人。その人は会釈をして出て行った。

やった〜。温泉独り占め。

こんな幸せがあったんだね。

私はドボンとお湯に浸かり、手足を思いっきり伸ばして、束の間の自由を満喫する。

湯気に包まれて、あの頃の解放感がよみがえる。

まさに、温泉少女復活の瞬間。

 

翌日京都に帰ってからの私は、いつもならグッタリしている筈が、何故か元気なのだった。

これってきっと温泉効果だよね。

介護辛い、と思いながらの帰省より、温泉を楽しみに帰省出来るなら、こんな良いことはない。

母にも、もっと優しく出来る(多分ね)。

また温泉行こうっと!