タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

「ええよ〜」が聞きたい

朝ドラ『スカーレット』で、イッセー尾形演じる深野心仙が、青年のような志を胸に旅立ち、その潔さが爽快だった。

しかしあれ以来何か物足りないような、もやもやしたものがある。あの、満面の笑みで言う台詞「ええよ〜」が聞かれなくなったからだ。

緊張した雰囲気の中での問いかけに、少し間を開けて言う「ええよ〜」は絶妙。一瞬で力が抜けた。

あんな風に許されたら、どれ程心がほぐれて幸せな気持ちになれるだろう。

疲れた時、行き詰まった時、あの「ええよ〜」が聞けたらきっと嬉しいと思う。

 

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歯医者さんの帰り道、こんな物を見つけた。ビニール袋の中にギッシリ詰まった赤い物体。店の前の歩道に置かれていた。


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何だ何だと寄って見たら、中を梅の形にくりぬいたニンジンだった。

店の中にはダンボールが沢山積んであり、もう一つ、同じような袋があった。しかし、そこで調理をしているわけではなさそうで、食材を料理屋さんに卸す店のようだ。

あらかじめ調理しやすい形にして料理屋さんに卸した、その残りなのだろう。


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きちんと袋詰めされているから、これから家畜の餌になるのかもしれない。

家ならばこの切り方は贅沢だ。全部使いきってしまう。

しかし豚さんが喜ぶなら、これはこれでよろしかろう。

道でこんなに面白いものを見つけたので、ニマニマしながら帰った。ニンジンを見てそんな風に喜んでいるのは、私だけかも知れない。

家に帰ってから急に恥ずかしくなったが、自分に「ええよ〜」と言ってみた。