タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

ブルゴーニュだより

お盆に息子一家が遊びに来るので、少しは家の中を綺麗にしておこうと、大掃除まではいかないけれど中掃除を始めました。

洋服ダンスの上の、普段掃除しない場所を覗くと、ビニール袋に包まれた四角い箱のような何かが…。

埃だらけの袋から取り出すと、それはアートフラワーの額でした。

ホオオ、こんなの作ってたんだね。


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まだ二十代のころ、個人の教室でアートフラワーを習っていました。

その教室では、初等科、中等科、高等科、そして最終的には師範科のカリキュラムをこなして初めて講師になれるので、私は早く卒業して一人前になりたいと思って いました。

しかし、いつまで経っても中等科から先に進めず、「今日は他の事をしましょう」という先生の一言で、カリキュラムから外れてしまう、つまり、遠回りさせられてしまうのです。

「このままではいつまで経っても卒業出来ない」と、そこを辞めて他の教室へ変わる人があり、私も誘われましたが、それまで授業料もかなり払っていたので、なかなか決心がつきませんでした。

先生の言動に、人間的にどうなのかな、と思われるようなところがありましたが、それにはずっと目を瞑っていました。

迷っている時にアートフラワーの本を見た時、これだ、と思いました。フリーで活躍している方ですが、実に自由に表現されていて、いっぺんで魅了されました。

色、形、個性的な表現方法、どれを取っても私の知っている範疇をはるかに超えている。参ったな。

引き込む力、とでも言ったら良いのでしょうか。私が学ばなくてはいけないのはこれなんだ、と思いました。

これは私の想像ですが、そんな自由な表現の出来る人は、技術だけの狭い世界に留まらず、きっと沢山の美しい物を見て、感性を磨かれているのでしょう。

私はあっさり教室を辞めました。

もっと自由に、いつでも作りたい物を作ればいいんだ、と思ったのです。

そして一歩踏み出して作ったのが、この作品です。

若かりしころの、ちょっぴりほろ苦い思い出です。

題して『ブルゴーニュだより』ブルゴーニュには行ったことありません。はい。


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ヴィンテージ風に加工してみました。