タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

千羽鶴、折れますか?

10年程前に、母のお供をして茶話会に行った事があります。

同じテーブルについている方と談笑していると、会の世話係の方に「ご病人に差し上げたいので、みなさんで鶴を折って下さい」と、折り紙を渡されました。

そのテーブルには6人が座っていて、私以外は全員ご年配の方々でしたが、みんな折り紙を持って、何故か戸惑いの表情。
折り始めても、ああでもないこうでもないと、首をひねっておられます。

そのうち母が「折り方忘れたから、あなたが折ってよ」と私に折り紙を渡しました。
えっ?昔私に教えたのは母なのに、折れないの?
不思議な気がしながら、母の分を折り終えました。するとまわりの人達も「私もお願いします」と、結局同じテーブル全員の分を折ることになりました。
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殆どの日本人は折った経験がある筈なのですが、長年折らないでいると忘れてしまうんですね。
スッと抵抗なく折れる方は、脳が若い証拠ですので、大いに喜んでいいと思います。

ところがです。
つい最近、観光の仕事をしている友達に鶴を沢山折るように頼まれ、気軽に引き受けたのはいいのですが、いざ折ろうとすると、何と、私も折り方を忘れていたんです!

途中までは折れても、嘴と尾の段になると、どこをどう折るのか分からない始末。
結局折り紙の箱に印刷してある折り方を見て、やっと出来上がりました(汗)。

上の鶴は外国からの観光客にプレゼントするものですが、これを受け取った方に「日本人はみんな器用だと思っていたけど、不器用な人もいるんだね」と言われないかと、ヒヤヒヤしています。
ちなみに、アジアからのお客様は、金運が上がるとかで黄色を好まれるそうです。

うっかり気を抜いたら、折っていくうちにだんだん歪みが出てきますし、紙の厚みも考えないといけないので、結構頭を使うんです。
最後の嘴なんかは成功率がとても低く、納得できるものは殆どありません。
あ〜難しい。

それを見ていた夫が「手伝ってやろうか」と、折り紙に手を伸ばしました。
「う、うん」半信半疑の私…。

じ〜っと手元を見ていると、何か怪しい。
「折り方、知ってるの?教えようか?」
「あ、いや、大丈夫だから」

で、出来上がったのが、これ。
鶴でもないし、頭が二つある。
下手どころじゃないわ。逆に、どうすればこんな形になるのか知りたい。

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「ボツだね、こりゃ」と、取り上げようとすると、
「なんで?これはこれでええやん。立派な作品やんか」
と、サイドボードの上に飾って悦に入る夫。
題して『夫婦鳩』だそうです。
鳩でもないような気がするけど…。

私は知りたい。
あなたのその自信がどこから来るのかを…。

折り紙は指先と頭を使うので、母のリハビリに良さそうです。今度一緒に折ろうと思います。