タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

アタフタ介護記 その3

認知症の母と暮らす私の記録

お盆前に、ある事件が起きました。

「書類袋を持ってきて」と母に言われて、私は別室に置いてある袋を取りに行き、手渡しました。
母は「あれっ?無いな〜。どこに行ったんだろう」と、うろたえた様子。
「何を探してるの?」
「え〜っと、何だったかな〜、何だと思う?」
「知るわけ無いやん!」

とんちんかんな会話が続き、私は袋を取り上げて中に入っている物を全てテーブルの上に
広げました。

そこにあったのは空の封筒ばかり。

なんだこりゃ…。

私が覚えている限りでは、その袋には証書や古い通帳の束、領収書などの書類が入っていた筈なのです。
そして、大切な家と土地の権利書もしまってありました。
他の物はいいとしても、権利書まで無いなんて…。

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びっくりして、家中を探し回りましたが、入っていた書類は何一つ出てきません。
さんざん探して疲れはてた私は、「一体どこにやったのよ〜。思い出してよ〜」と、情けなさと腹立たしさから母を問い詰めました。

「あら、権利書って何だっけ?」
どこ吹く風でそう言う母に、無くなった書類の大切さをいくら説明しても分かる筈もありません。

捨てちゃった?それとも泥棒?
行方は分からないけれど、とにかく対策を立てなくては!

ネットで調べると、第三者に権利書が渡ったとしても、それで家や土地を転売できる訳ではなさそうなので、少し安心しました。

しかし私の胸のモヤモヤは消えそうになく、コピーを取りに法務局まで出向きました。

恐る恐る見た家と土地の名義人は母の名前。ホッと胸を撫で下ろしました。
その途端に、どっと汗が噴き出したのを覚えています。

同様の事件は他に何度もあり、その度に心臓が止まりそうな思いをしています。

そう言えば、5月に妹が帰った時、現金とキャッシュカード入っている財布がなくなったと電話がありました。
その時は、母が気紛れに変えた置場所を忘れてしまっただけで、翌日見つかって事なきを得たけれど。

もうこれ以上何も起きないように、ひたすら祈るばかりです。

これは推測ですが、権利書は母が鋏で切って捨てたのではないかと思います。
母は個人情報の漏洩を怖れる余り、自分の名前が付いている物を毎日のようにチョキチョキ切り刻んでゴミ箱に捨てています。
シュレッダーよりも細かく、そうすることに執念を燃やしているかのように。

貰ったばかりの領収書さえも切ってしまうので注意した事があるのですが、一向にやめません。

しかも、同居して母を観察しているうちに、大切な物とそうでない物の順位が逆転しているのが分かりました。
だから切っちゃったのかな〜、大事な物まで。

あ〜あ、大変な事になるもんだ〜。