タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

朝から泣きました

連休中は忙しく過ごし、やっと今日が休日。朝はゆっくり起きようと思っていました。

それなのに、いつもと同じ5時15分に目覚め、頭が冴えて二度寝も出来ない。

そこで、読みかけの本を読んで過ごすことにしました。 

幻肢

幻肢

 

交通事故で大怪我を負い、記憶を失った女性が主人公です。

彼女は医学生で、どうやら車に同乗していた恋人は亡くなってしまったらしい。

記憶を取り戻すために行った治療は、脳の一部に電極を当てて幻の恋人を出現させ、彼と会話を交わしながら過去を探り当てるという方法でした。

脳の構造や働きについては未知の分野が多いと聞きます。

これはあくまで物語。作者の想像の産物だとは知りながら、脳に関する解説はとても興味深くたちまち惹きこまれました。

タイトルの『幻肢』とは、事故などで突然手や足を失った人が、無くなった手足に痛みや痒みを感じたり、実際に動かしている感覚を得る事を言います。

失ったのが自分の体の一部のように『大切な人』である場合、脳を刺激すればその人がまるで存在しているかのような感じを抱く事ができるのではないか、という仮説に基づく物語です。

消えてしまった過去を思い出せないもどかしさや、その過去によって自分の立場が危うくなるのではないかという不安と葛藤が、主人公を苦しめます。

私は布団の中でこれを読み終えた時、結末に思わず涙してしまった、という訳です。朝っぱらから読む本としてはちょっと重かったかな?とは思いましたが、暖かい感動に包まれて、一日を優しい気持ちで送る事ができました。

 

島田荘司氏と言えば、残酷な場面が多くて『御手洗潔シリーズ』などはドラマ化や映画化は難しいだろうと思っていました。 

御手洗潔のダンス (講談社文庫)

御手洗潔のダンス (講談社文庫)

 

  衝撃のデビュー作『占星術殺人事件』に代表される血みどろの世界は、その最たるものです。

ですから、幾つかの作品が映画化寸前まで行きながら、ファンの期待を裏切って立ち消えになるというのが常でした。 

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
 

 しかし、つい最近『UFO大通り』に表題作とともに併載されている、『傘を折る女』がドラマ化され、驚きました。今後シリーズ化されることを強く望みます。 

UFO大通り (講談社文庫)

UFO大通り (講談社文庫)

 

 

そして更に嬉しい事が起きたのです。

ドラマと同じ玉木宏さん主演で映画化が決定 しました!

発表されたのは4日前です。まさか夢じゃないでしょうね。

監督は何と『相棒』の和泉聖治氏。御手洗ファンとしては、大いに期待したい所です。

 

実は5年前の事‥‥‥。

御手洗潔に憧れて、彼が住んでいるという設定の横浜馬車道まで 行ってしまったミーハーな私。もしかしたら御手洗潔や助手の石岡さんに会えるかも、という衝動に駆られたのですが、会えるワケありませんよね。あくまで想像の世界ですから。

いや、お恥ずかしい。

でも、彼の居る気配はしっかり感じて来ましたわよ。