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タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

重要文化財の隣人 (京都に来て驚いたこと その2)

京都市内の、国の重要文化財に指定されている神社の隣に住む伯母が、笑い話のように話してくれました。

日陰を作っていた木を抜いてもらい、さっぱりした庭を眺めながらお昼ごはんを食べていると、何だか視線を感じる。そちらを向くと、観光客らしき人が隣の神社との境目の塀からからこちらをじっと見ていたそうです。

「ここは(神社と)違いますよぉ」と声をかけると、その人は気まずそうに立ち去ったそうです。

「まさか、このボロ屋を重文と勘違いするとは思えへんけど、もうちょっとマシなもん食べてたらよかったなぁ。ハハハ」 

・・・そうなんです。有名な観光地と民家が混在するのが京都なんです。境界線がはっきりしない所も多く、神社の参道のような場所に民家があったりするのも珍しくありません。それどころか、自分の家が重要文化財だという人も・・・。 

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下鴨神社の林でどんぐりや椎の実拾いをしたり、糺の森を流れる川でザリガニを獲っている子供たちをよく見かけます。神の庭で遊ばせて頂いている、という感じでしょうか。もしかしたら、神様も一緒に遊んでおられるのかも知れませんね。

神話の中の神様達はとても行動力に富んでいて、魅力的。下鴨神社に祀られている加茂建角身命(カモノタケツヌミノミコト)と玉依比売命(タマヨリヒメノミコト)は父娘です。

ある日玉依姫が川で遊んでいると、川上から丹塗りの矢が流れてきて、それを持ち帰り床に置いて眠ると、懐妊したという神話は有名です。チャーミングな玉依姫と、彼女を大らかな愛情で包み込む建角身命の姿が目に浮かびます。

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生まれた男の子は、上賀茂神社の御祭神である、加茂別雷命(カモノワケイカズチノミコト)です。

そんな自由で伸びやかな神々に見守られていると思うと、神社巡りも楽しくなります。

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市営地下鉄の掘削工事中には、沢山の埋没文化財が発掘され、工期が予定より長引いたそうです。ビルの建築工事でもよく見つかるそうです。文化財の発掘時には、誰でも見られるように工事の壁に覗き穴が空いていました。勿論覗いてみましたよ。どれが何なのか、よく分からなかったけれど。

友人の家の増築時に人骨が見つかり、あわや殺人事件かと思ったら、どうも応仁の乱で戦死した人のものらしい、と言っていました。

そんな事は日常茶飯事なんです。

長~い歴史の上に人々の暮らしが成り立っている、京都はそういう所なんですね。