タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

転んで出会った不思議な人 (京都に来て驚いたこと その1)

先週散歩中に撮った写真です。疎水沿いの紅葉がとても綺麗でした。どこを切り取っても美しいのが京都。まだまだ紅葉は綺麗ですよ。去年はイマイチでしたが、今年はいちだんと赤が鮮やかです。       

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京都に住み始めた頃、街の景観はさることながらまず驚いたのが、住む人の意識でした。

下の写真は五山の送り火の一つ、「妙」の文字。北山通、松ヶ崎からの眺めですが、このあたりを通ると、いつも思い出すことがあります。

ここから少し西に行くと植物園や資料館があり、学生の時にこの道を通ってよく通いました。資料館内の図書館は開け放たれた窓から入る風が気持ちよく、寝心地がとても良くて…。

そんなある日のこと。舗装工事を中断しているらしく、土が見えている所と敷石がそのままの所があり、歩道がデコボコしていました。ところが、私はその敷石に足を引っ掛けて転んでしまったのです!

その時は私はまだ花も恥じらう十八歳の乙女。人通りもあり、恥ずかしいったらありません(今でも恥ずかしいですけど)。スカートから出た両ひざは、すりむいて血だらけ。キャ~、助けて~、この状況、一体どうしたらいいの~?

とりあえず、カバンで足を隠しながら起き上がりました(大きいかばんでよかった!)。

そこに近寄ってきたのが50代ぐらいの女性。助けてくれるのかな、と思いきや・・・

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「あなた」

「はい」

「転んだのは、あなたのせいじゃぁないのよ」

「えっ?ええ・・・」

「道路工事をこんなに中途半端な形で放っておく、京都市の責任なの。あなたは悪くない!」

「は・・・はい」

その人は、結局私を助けようとはせず、京都市政に対する不満を数分間滔々と述べて、去って行きました。

残された私はあっけにとられてポカーン。さっきの人は一体何だったのだろうかと、傷の痛みも忘れて考えました。見た目は普通のおばさんだったんだけど。でも、自分は悪くないんだと思うと、不思議に恥ずかしさは消えていました。そして、胸に何か新しい風が吹き込んだような、これって、軽いカルチャーショック?

それまでは、何かある度に「私が悪いのだ」と自分を責めてばかりでした。大げさなようですが、周りに合わせることしか無かった私が、自分を主張してもいいんだと初めて感じた日です。

大学が多いせいか、個性を大切にしてくれる気風が、京都には他よりもあると思います。だから私もここに長年住み着いているのかも知れません。

今日のタイトル、一回では語り尽くせないので、何だかシリーズ化しそうな気が‥‥‥。