タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

インプラントその3・ネジ出しから仮歯まで (歯の話 no.7)

チタンの埋入手術から2ヵ月後、ネジの頭の部分を歯茎の表面に出す手術が行われました。

今回は採血も無く、気楽な雰囲気です。でも、前の手術から少し間が開いていることや、いよいよ終盤になったのだという実感からか、私は今までで一番緊張していました。

けれど、恐怖心は殆ど感じません。今までの治療の進め方から、私の中で医師に対する信頼感がしっかりと築かれていたからでしょう。この先生なら完璧に治して貰えるのだという確信が、安心感の根底にありました。

 

        ネジ出し手術の手順

麻酔をかけ、ネジの埋まっている歯茎を切開し、ネジの頭の部分を出していきます。これもまた繊細な作業ですが、静かにスピーディーに進められていきました。

ネジの頭の部分が出たら、並んでいる二本のネジの周囲3箇所(両端とネジとネジの間)を縫合し、手術完了。

出血は少なく、痛みはその当日に少し感じただけでした。

それから一週間後に抜糸。その日は新しく導入されたCTスキャンで撮影して、もっと詳しく口全体を調べました。

 

           仮 歯

更に一週間後、仮歯の型取りをしました。

ネジの頭の部分を小さなドライバーを使って外し、代わりに別の金具をはめ込んでから型を取ります。このはめ込まれた金具は型取りの後に外され、また元のつるんとしたネジの頭がはめ込まれます。

噛み合わせにあたる上の歯も型取りをして、噛み合わせの確認をしました。この辺も丁寧で随分慎重だなぁ、という印象を抱きました。

型取りの後、別室で先週撮ったCTスキャンの画像が映し出されたモニターを見ながら、現在の状況と今後の治療についてのカウンセリングを受けました。

何度もカウンセリングを行いながら治療を進めていく方針は、その都度困っていることなどを相談できて安心です。(カウンセリングは無料です!)

「何か気になることはありませんか?」と訊かれたので、以前から時々痛みを感じていた前歯について尋ねてみました。

次の瞬間、あらゆる角度から輪切りにされた、問題の歯とその周囲の画像が、モニターに映し出されました。スゴイ!

時々痛みを感じていた部分は、炎症を起こしている場所が黒い影になっています。炎症が進行して、骨に空洞が出来ているのだと説明をされました。

その歯も抜いてインプラントにした方がいいのかと心配しましたが、「抜かないで根気よく治療を進めていきましょうね」と言われ、ほっとしました。その炎症の原因は噛み合わせの悪さ(いつも上下の前歯が当たっている状態)にあるのですが、痛みを感じないようにその場で差し歯の裏を削って調節して貰いました。いずれここも治療するので、応急処置です。

でも、この素早い処置のお陰で、痛みが無くなり、顎のクリック音(口をあける度にカクカクいう音)が無くなったのです。

 

それから2週間後に、出来上がったインプラント部の仮歯が装着されました。

仮歯の中心には縦にトンネルのような穴が空いていて、ネジがはまるようになっています。ドライバーで、今はまっているネジの頭部を外し、隣や上の噛み合わせ部分と調節しながら仮歯を入れ、再びネジをドライバーで締めます。この時、仮歯には真ん中に通ったネジの頭が見えています。このネジが見える部分は凹んでいて、最終的にはここに樹脂を詰めてネジを見えなくします。

私も経験があるのですが、この詰めた樹脂は、粘着性のあるガムやキャンディーなどを噛むとくっいて取れやすいので、注意が必要です。

 

この仮歯が入って以降、周囲の歯の治療を進めて行く為、どちらか一方の奥歯で噛めない状態の時がありました。一番大変だったのはこの期間です。

よく消化不良を起こしたりしました。家族の事を考えると、食事はいつも柔らかいものばかり作るわけにもいかず、焼き肉にしたこともありましたが、これは噛めない私にとって苦痛そのもの。無理はするものではないと思い、それからは柔らかいもの中心に食事を作っていきました。 

※次回はインプラント最終回です。上顎の歯のインプラント治療の時に行われた、《ソケットリフト法》という治療法についてお話しする予定です。