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タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

ある日気付いたこと

何年か前の事です。

その日は少し落ち込んで、スーパーへ向かう道をうつむき加減に歩いていました。落ち込んだ理由は忘れましたが、何か失敗をして悔いていたのだと思います。粗忽な私なので、そういうことはよくあります。

道を渡ろうと信号待ちをしていると、ガードレールの内側に30センチあるかないかの小さな木を見つけました。多分鳥が落とした種が根付いたのでしょう。

近寄って見ると、おチビちゃんなのに小さな白い花を付けています。

何だかとても感動して、暫く立ち止まって見ていました。

そして、コンクリートの隙間のほんの少しのぞいた土に、しっかりと根を下ろして生きているその姿を見ていると、自分の悩みなどつまらないものに思えてきたのです。

以来、そこを通るたびに観察していますと、花が咲いていたところには、やがて緑色の丸い実がなり、その実はだんだん朱色に変わっていきました。可愛らしい玉かんざしのような実です。

決して良い環境とはいえない場所でも、その木は今も元気に育っています。

こんな風に……。

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丈は60センチ程になり、今年も朱い実を付けました。

名前も知らない、物言わぬこの木に、私は大切な事を教わった気がしています。