タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

夜行観覧車

夜行観覧車

夜行観覧車

『高校入試』に続き、ドラマ化が続く湊かなえ作品。『夜行観覧車』も、いよいよ佳境となって来ました。

この作品を読んだのは本が出た直後。家族の崩壊と再生を描いた物語だな、と漠然と思いましたが、『告白』ほどの強烈な印象はありませんでした。

ドラマが始まった当初は、鈴木京香のように美しく存在感のある女優さんがありふれた家庭の主婦を演じられるのかな、と少し否定的でした。しかし、いざ始まってみると、普通の主婦に見えるから凄い。事件や家族に翻弄されながら、自分を見失うまいと懸命に生きる健気さや生活感が伝わってきて、彼女の女優魂を見せつけられた思いです。

ドラマの中で感じられるのは、登場人物達のエゴ。それぞれが秘密を持ち、自分勝手な行動に出る。それが交錯して真実を見えなくしています。このあたりは湊かなえ氏の巧みさでしょうか。

結末は分かっている筈なのに、もう一度本を取り出して読み返している今日この頃。