タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

ドラマ『高校入試』

昨年末にのめりこんだのが、このドラマでした。深夜枠にも拘わらず、その展開から目が離せず、第一話から最終話までしっかり観ていました。高校入試の採点という、限られた時間と設定の中で映し出される細やかな心理描写は、さすが湊かなえさんの書き下ろしシナリオです。

ドラマと同じように、私の生まれ育った地方でも、高校入試は一生を左右される程重要なイベントでした。出身高校によって人間がランク付けされ、「あの高校出身ならあの程度ね」と、口には出さなくても知らず知らずに接し方も変わったりします。

今でも田舎に帰ると「あの人偉そうな事を言っているけど、●●高出身だって」みたいな感じの会話を耳にします。

そういう意味では、大学入試よりも重きを置かれているのが現実です。

ドラマを観ながら感じていた既視感には、そういった背景があったのかも知れません。

ここ京都に移り住んでから、高校の数があまりにも多いせいか、それとも全国から人が集まっているので高校のランクまで把握しきれないせいか、出身高校によってそう区別されていない事に気付き、とても意外でした。こちらでは、名門高校の出身でも「で、大学はどこ?」と聞かれるのが常です。高校は、単に大学へのワンステップに過ぎないのです。もっと言えば、社会人としての仕事や生き方の方を評価されるような気がします。

ドラマに関して言えば、主役の長澤まさみさんをはじめとするどの俳優さんも、性格をきっちり演じられていて素晴らしかったと思います。最終回まで誰が入試妨害の犯人なのか判断出来なかったし、登場人物の心理もそれぞれ複雑に屈折していて、読み切れなかったのも良かったと思います。

サスペンスとしてだけではなく、今の高校入試の在り方に一石を投じた、社会性の高いドラマでした。最近の、お笑いバラエティー任せの番組作りにも、一石を投じたのであれば素晴らしいのですが…。