タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

私に出来ること

心が重くなりそうだったから 妹と開いた 小さなコンサート 私がオルガンで妹は木琴で 曲は覚えたての 『春の小川』 そうだ 窓を大きく開けて 春風さんをご招待しましょう 顔は見えないけれど 声は聞こえないけれど きっと喜んでいるよ だってほら カーテンを…

見ておくんだ 憶えておくんだ

右も… 左も… そして前も後ろも… 誰も居ないプラットホーム アナウンスがやけに大きく響き 自動販売機だけが賑やかな光を放つ 空元気 鍵っ子だった昔から 一人ぼっちには慣れているけれど 居るべき場所に誰も居ないなんてね まるで戦争のようだと、誰かが言っ…

君が捨てたもの

僕が楽しげに悠々と 空を散歩しているって? 冗談じゃないよ ここは思っている程楽じゃない 息は苦しくなるし 目にはブンブン虫が飛び込んでくる だけどずっと飛んでいるのは ここでしか見えないものがあるからなんだ たとえば君がさっき捨てたもの 本当に大…

冬の家

木枯らしの野山を 子供らは駆け回る 水溜まりに氷が張り 雪が降り始めても それらは遊び道具にしかすぎない 大声を張り上げ 枯れ草を蹴散らし ただ早く遠くへ走ろうとする やがて遊び飽き 立ち止まって暗い空を見上げ 初めて風の冷たさを知る 頬を染めた彼ら…