タテハ通信

好きな物があればあるほど人生は楽しい。そんな私の日常を綴っています。

母流、一日の過ごし方

今の施設には、初めからすんなり入った母。

日当たりの良い個室に、美味しい食事。

それに同じ施設で出来た友達や、優しいスタッフの方々。

施設発信のツイッターで、毎日満足して笑顔で過ごしているのを見るにつけ、母の希望にぴったりの場所があって良かったな〜といつも思う。

本来はデイサービスが目的の施設なので、入居者は要介護2〜3程度の割と軽度の方ばかり。重度になると、いわゆる特養の施設に移らなければならない。

それを念頭に、次の施設に申込書を出してある。

この前その施設から「空きが出ますが、入居されますか?」と打診があった。なかなか入れない所なので惜しい気がしたが、まだ早いと思い、もう少し先にして貰った。

いずれはお世話になるだろう。しかし、母が今楽しげに過ごしているのを見ると、無理に入居させる事は出来ない。

それに、ここに入ってから以前よりしっかりした会話が増え、認知症はやや改善しているようなのだ。

昨日サービス担当者会議で、ケアマネージャーさんからもそう言われた。良い傾向!

物忘れはあるけれど、ゲームや会話を楽しみ、自分より認知症が進んだ人の世話を積極的に引き受けている。

帰りに母を見ると、テーブルに向かってなにやら真剣な表情。

こんなクイズにチャレンジしていた。
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凄いね。全問正解じやん。誉めるとにっこり笑う。


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ぬりえも根気よく丁寧に出来ていた。

少し前までは、線からはみ出していたのに。


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一緒に家に居たときは、私は母の変化に付いて行けず、ただオロオロして、家事をこなすだけで精一杯だった。正直言って、母が怪物のように怖かった。

申し訳なかったなぁ、とあの頃の混乱した自分を思い出しては母に心で詫びる。

そして母に合った緻密なスケジュールを考えて下さる施設のスタッフの皆様に、ただただ感謝の日々である。

京都→鳥取 晴れのち雨

これな〜んだ?


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京都駅の外壁に、こんなパネルが置かれている。

人の背丈くらいの蝶に、友禅染の振り袖のようなあでやかな花模様。男女を問わずこの真ん中に立って手を広げ、蝶になりきる。

皆様も、京都駅に来られたら是非!


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私はこれから列車に乗り、いざ鳥取へ。

バイバイ京都。暫しの別れ。


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今回は海側の席じゃないから、景色はつまらない。半分はスマホで『ミス・マープル』を観ていた。鳥取に近付くにつれ、観られなくなったのは、トンネルが多いから?

 

乗った時は、車両に私だけだった。ずっと一人だったら怖いな〜、とビクビクしていたけれど、大阪駅でどっと乗って来て、たちまち満席になった。

よかった。けど凄くうるさい。特におばちゃんが。

みんな蟹を食べに行くのかな?羨ましいね。

神戸を過ぎた辺りでお弁当タイム。

最近よく買うのは、淡路屋さんの冬膳。


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蟹入ってますよ〜、一応。

おかずの種類が豊富で、何度食べても

全然飽きない。

 

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さて、雪はどうかな?

鳥取の手前の智頭はこんな感じで、今年はやっぱり雪が少ない。いつもは、歩けない程積もる地域なのに。


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やがて、漸く鳥取に到着。雪はゼロ。

でも雨が降っている。この前もこんなお天気だったな。


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実家に帰ると梅が咲いていた。

紅梅・白梅・蝋梅、どれも老木だけど、毎年ちゃんと咲いてくれる。


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去年は草取りで手一杯で、全然肥料を与えていなかったのに…。今年はちゃんと肥料をあげよう。

このマンリョウにも。


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君が捨てたもの

僕が楽しげに悠々と

空を散歩しているって?

冗談じゃないよ

ここは思っている程楽じゃない


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息は苦しくなるし

目にはブンブン虫が飛び込んでくる

だけどずっと飛んでいるのは

ここでしか見えないものがあるからなんだ


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たとえば君がさっき捨てたもの

本当に大切なものは

胡桃みたいに

硬い殻に守られているので

ほら

ポケットからコロンと転がり落ちてしまう

 

君はチラリとそれを見たきり

そのまま歩いて行ったよね

 

でも、君はやがて悔いるだろう

あれは宝物だったんだ

何故拾わなかったんだと



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輝く星のカケラだって

地面に落ちればただのくすんだ岩石

それを探し出せるのは

澄んだ瞳と澄んだ心…


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もしもこの声が君の心に届いたら

さあ早く拾いに行きなさい

この子が手を離して

僕が遠くに行ってしまわないうちにね

 

 

               *     *     *     *     *

 

東京から凧揚げの画像が沢山届いたので、こんな詩を作りました。

走っているのは小1の孫。高く上げたくて、頑張って走ってる。後ろ姿だけ出演して貰いました。

場所は、お台場のグランドです。

もしも凧に心があったら、どんな風に地上を見て何を考えるのかな。

たとえ重く感じても、捨ててはいけない物だってある。私と母の関係みたいにね。

そんな気持ちも込めています。

 

明日からまた介護帰省。今から気合い入れてます(笑)。

 

数字の《1》の不思議な世界

ローソンで買い物をしたら、合計《1111》円だった。1が4つも並んだらめっちゃ縁起ええやん、と嬉しかったけど、「ありがとうございました」レジのお兄さんは眉一つ動かさずに、袋の商品を渡してくれた。

「どうも」と受け取りながら、物足りない気がした。

以下は私の心の声。

『えっ、それだけ?これを見て何とも思わないんですか?あなたにとって、これは、ありふれた事なんですか?「あっ」ぐらい言ってもいいんじゃないんですかぁ』


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以前スーパーで合計777円だった時、レジのおばちゃんが私より先に「あらまっ、凄いっ!スリーセブン。いい事がありそうですね」と、喜んでくれた。いい事なんてないかも知れないけれど、そう言って貰っただけで嬉しかった。

お兄さん、コンビニも立派な客商売なんだから、もっと私の気持ちに寄り添って〜…って無理か。

あ、念のために言っときますけど、この食品を一度に食べたわけではありませんから。

 

ついでに《ピンゾロ》で検索してみたら、不思議な法則があった。

例えば・・・

11×11=121

111×111=12321

1111×1111=1234321

11111×11111=123454321

という様に、1が並んだ数列を二乗すると、答は1.2.3…と、1の桁数だけ増えていき、また逆戻りして1で終わる。

これは9桁まで続き、

111111111×111111111

                             = 12345678987654321

なだらかな稜線のような、美しい数字の並びになる。

知っていれば即座に答が出せて面白い。10桁以上はこの法則は通用しないけれど、不思議な数字の世界に足を踏み入れたようで、楽しくなる。ちょっと得した気分だった。


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ホッホ~。

これを中学生の時に知っていたら、数学が好きになったかもしれないのにね。

 

*記事の内容は、こちらを参考にさせて頂きました。


ピンゾロは数学の世界でも最強だ!「1のゾロ目」で作れる美しい数(横山 明日希) | ブルーバックス | 講談社(1/3)

ライオンの檻

動物園でライオンの檻に近づくと、ほんの少し緊張する。怖いからではない。昔からライオンが好きで、ゆったりと威厳ある姿を眺めているととても癒される。

実は、幼い頃のある経験がその緊張の原因になっている。


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幼稚園に通っていた頃、我が街鳥取市に移動動物園がやって来た。場所は幼稚園から歩いて10分程の公園。動物を見る為に、そこへ遠足に行く事が決まった。

決まってからというもの、動物好きの私は、大興奮だった。

鳥取市には大きい規模の動物園が無く、多くの動物は私にとって初対面だった。特にライオンは、本の中でしか知らない。あの、大きくて、逞しくて、立派なたてがみのライオンにやっと会える。そう思うと、遠足の日は朝からワクワクドキドキのしっぱなしだった。

 

入り口から既に聞こえてくる見物客の賑やかな声や、動物たちの咆哮、そして匂い。公園に並べられた沢山の檻にはそれぞれ珍しい動物が入っていて、先生に引率されて行儀よく、順番に見て回った。

さて、いよいよライオンの番だ。その一つ手前はオランウータン。でもそれは眼中に無い。

あー、やっとライオンに会えるんだ。夢に見たあのライオンに!

私は期待に胸を弾ませて一歩踏み出す。しかしその途端、急に気分が悪くなってその場にしゃがみ込んだ。目眩がして体が重くなり、立ち上がる事すら出来ない。周りは次第に灰色の世界に変わり、それから真っ暗になった。後ろのみんなは、うずくまった私を追い越してライオンの前で歓声を上げている。耳だけが敏感にそれを捉える。

《行きたい。行って早く見たい。すぐそこなのに…》

焦っても、私の体は動かなかった。

異変を察した先生が、倒れる寸前の私を抱き上げてくれた。私は身動きが出来ないまま、連絡を受けて飛んできた母に、妹用の乳母車に乗せられて家に帰った。

あれほど焦がれていたライオンには、結局チラリとも会う事は出来なかった。

体が回復した頃には、移動動物園はどこかの街へ去った後だった。もう見られないと思うと、寂しさと悔しさだけが残った。

 

動物園のある京都市に住む今、会いたくなればいつでもライオンに会える。でも、ライオンの檻が近づくとあの時のトラウマからか、つい緊張してしまうのだ。


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数日前に、京都市動物園で飼育されていたライオン《ナイル》が25歳10ヶ月の天寿を全うした。人間にすれば100歳以上。

多くの人に愛されたナイルは、年齢を重ねて力は衰えていたけれど、堂々たる風格は変わらなかった。国内の動物園で飼育されていたライオンでは、最高齢だったという。

私が最後に彼を見たのは去年の5月、連休で帰省した息子に誘われて行った時だった。

いい歳した親子が、キリンの前で写真を撮り合ったりするのは気恥ずかしかったが、息子が子供だった頃を思い出して、結構楽しかった。

ふっとその頃の記憶が甦る。あの時は子供を口実にして、本当は私が動物園に行きたかったのかも知れない。

そしてきっと、ドキドキしながら檻の前に立ち、ライオンが「私はずっとここに居るよ。安心して」と目を細めて迎えてくれるのを見たかったのだ。

 

ナイルは、私のかつての満たされなかった心を十分に満たしてくれた。

ありがとうナイル。

どうか安らかに…。

美しき叔母と、そうでない母と…

昨日は私の誕生日だったので、夫が《ガトーモンブラン》のケーキを買って来てくれた。


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一度では食べきれないので、まず苺ショートから。フォークよりもスプーンですくった方がいい程の柔らかさ。

ここのケーキは優しい味がして、口の中でスッと溶けていく。


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ご夫婦で営む昔ながらのケーキ屋さんで、このお店を愛する常連さんは多い。

ケーキを味わいながら、同じ2月生まれの叔母を思い出した。

 

その人の話をする時には必ず「綺麗な人だったよね〜」と、誰かが溜め息混じりに言う。

そして別の誰かは「そうそう。それに優しい人だった」と頷く。

80歳で亡くなった母の妹は、色白で歌うような美しい声の、エキゾチックな美人だった。

これは家族写真から切り取った、お嫁入り前の叔母の写真。古い写真なので、少し傷があるのは残念だが、それでも十分美しい。やや憂いがちの表情で、その陰影が彼女を一層美しく見せているように思う。

この写真には、両親と5人の子供が写っている。後ろのセーラー服の少女は、今私が仲良くしている下の叔母で、この写真の持ち主。


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この美しい叔母と母は「どちらでもいいから貰って下さい」とでも言うように、一枚のお見合い写真に収まっていた。

母は、ずっとその事に不満を抱き「綺麗な妹と私を並べて写したら、そりゃあ妹の方がいいに決まってるじゃないの!」

怒りを隠せない様子で、そう言っていた。

あけすけに「妹さんの方を…」と言うのは失礼極まりないが、お見合い相手の気持ちは分からなくもない。

誰でも、美人でもなく見るからに気の強そうな姉より、たおやかで美しい妹とお見合いをしたい。

それなら、自分一人の写真を撮り直せばいいのに、叔母の結婚後も、その売れ残り感の漂う写真を使っていたのは何故?と疑問に思う。

そのお見合い写真は10年前までは実家にあったのに、最近探したけれど見つからなかった。母が捨ててしまったのかも知れない。認知症を発症してから、無くなった物が沢山ある。

 

美人にはそれなりに悩みがあるらしい。

ストーカーにつけ回されて、怖い思いをしたり、同性からは嫉妬されて、苛められた。

早々に良縁に恵まれて一男一女を儲けたが、自分より早く嫁いだ妹に、母は不満を募らせていた。

それ以外にも、美しいが故の悲しみがあった。

貧乏人の子沢山の家庭に育ち、それを見かねた父方の祖母が、きょうだいの中で一番可愛い叔母を連れ帰り、小学校に上がるまで育てた。

その場に居た母は「まるで拐うように連れて行かれた」と記憶している。

連れ戻したくても、あまりに祖母の愛情が強くて、叶わなかったらしい。

その家には祖父母だけでなく、その息子一家が同居していて、叔母はその中で、肩身の狭い思いをしながら数年間暮らした。たとえ周囲にどんなに優しくされたとしても、家族と離れて暮らす寂しさは消えなかっただろう。

 

そして、やっと元の家族と暮らせるようになってからも、同級生に田舎訛りを笑われて、辛い思いをしたという。

この叔母は、あの正義の味方、男前な《なっちゃん》の母親である。

kisaragikyo.hatenablog.com

 

余談になるが、これを書きながら気付いた事がある。なっちゃんが幼い頃から完璧な標準語で話していたのは、母親が訛りで苦労した事を聞いて育ったからかも知れない。

 

そんな叔母だから、自分の美貌を決してひけらかす事はなく、むしろ邪魔だと思っているようだった。

自己主張をせず、いつも誰かの後ろに控えめに立っていた。まるで自分を隠すかのように。花に例えれば谷間の白百合。

 

この叔母の事を考えると、私は美人じゃなくてよかった!と思うのだ。いや、少しは似たかったか…。

もう少しで詐欺に引っ掛かるところだった!

数日前、スマホに《お留守でしたので、お荷物を持ち帰りました。詳細はこちらのアプリでご確認下さい》というショートメールが、佐川急便から入った。

佐川急便からメールなんか来るのかしら、と不審に思いながらそのアプリをインストールしようとすると、フィルターからブロックがかかり、《不明のアプリで危険です。ダウンロードしないように》と警告文が表示された。

えっ?そうなの?佐川急便ってはっきりと書いてあるけど…。それに、ご丁寧に佐川のCMまで入っている。

この時になって、急いで郵便受けを調べたが、不在の時には必ず入っている通知が入っていない。

ますます怪しい。これって詐欺…なのかな?

こんな場合頼りになるのが電話番号検索サイト。

相手の番号で検索してみる。すると、やはり佐川急便を名乗った詐欺メールだと判明した。

そのままアプリをインストールしていたら、きっと背筋も凍るような恐ろしい事が起きたに違いない。

後で佐川急便のホームページを見ると、去年の11月頃から同様の詐欺事件が頻発しているらしい。

すぐにメールを消去して、電話帳に登録してある番号以外からは連絡できないようにした。

いつもは煩く感じる警告だが、この時ほど有り難いと思った事は無い。

皆様もどうか、呉々もご注意下さい。


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戸棚を掃除していたら、ずっと前に八大神社で頂いた土鈴が出てきた。子年なので丁度良いかな、と飾ってみる。

騙されないように、単純なきさらぎをお見守り下さいませ。